理系女子の卵たちの職場体験

今週は、地元の中学生が来社して職場体験をしてもらいました。
当社は、中学生が進学後に理系コースを選択する一助になればと思い、職場体験授業に協力しています。
当日は、化学会社ではお馴染みの液体窒素やドライアイスを使った実験を体験してもらったり、マイクロスコープでステンレス容器の中を覗いたりしてもらいました。

私の小学生時代にも「工場見学」がありました。
近所の飲料メーカーの工場を見学し、高速で飲料をガラス瓶に充填しているところを見て、「どうしてあんなに早く同じ量を入れられるのかな?」と感心したものです。
しかし、ふと考えてみるとこの疑問に対して今でも明確な回答を持っていないことに気付きました。
疑問に思ったことをすべて理解し解決することは不可能ですが、“どれだけ理解する努力をしたか”によってその後の人生に大きな影響があるのではないでしょうか? 
目の前で起こっている現象を解析する「目」が養われ、何かを気付くことができるエンジニアになれるのだと思います。

私も、商談などでお客様の専門的なコメントが理解できないことが多々あります。
今回の中学生の職場体験を機に、分かったふりをすることなくどんどん質問してみようと思った次第です。

実は今回職場体験をしてくれた中学生は全員女子。
理系女子の増加が期待される昨今ですが、彼女たちが日本の化学の将来を担ってくれるようになるかもしれません。
来社してくれた中学生のみなさん、いろいろなことに興味を持って有意義な人生を送ってくださいね。

今週はSemicon Korea 2016に行ってきますので、次回のコラムでは、ぜひその様子をレポートしたいと思います。